Wednesday, July 6, 2016

Geneviève Emy: The poet who painted with his words


https://ed.ted.com/lessons/how-one-french-poet-combined-poetry-and-visual-art-genevieve-emy


【私がこの動画をお勧めする理由】
 「カリグラム」(Calligramme, Calligram)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。20世紀初頭のフランスの詩人・小説家アポリネールが発案・創作した、活字(詩)で絵を描くという斬新な詩の形態のことです。視覚詩と呼ばれることもあります。まず視覚でメッセージを捉え、次に詩を読む。そうすることで、ただ詩を読むという行為を超えることができると言われています。カリグラムがどのようなものか、よくわからないでしょうから、まずはこの動画をご覧になってください。

【印象的な英語表現】
It's raining women's voices as if they had died even in memory,
and it's raining you as well, Marvellous encounters of my life,
o little drops.
Those rearing clouds begin to neigh a whole universe of auricular cities.
Listen if it rains while regret and disdain weep to an ancient music.
Listen to the bonds fall off which hold you above and below."

アポリネールが描いたIl Pleut= It rains)」というカリグラムの英訳です。
フランス語を履修していましたから、原文の方もすこし見てみたくなりました。


Each calligram is intended to allow readers to unchain themselves
from the regular experience of poetry, and feel and see something new.

大抵の人が、「芸術」という言葉は、「視覚的に楽しめるもの」、すなわち「造形芸術」を指すという先入観を持っています。だから、絵画や彫刻、建築は芸術であっても、詩を芸術とみなす人は少ない。ですが、カリグラムは、視覚的な華やかさや力強さはないにしても、造形芸術と文学の見事な融合であり、見るものに強い印象を与えます。芸術の新しい形態であったと言ってよいでしょう。

【投稿者】

Woodpecker

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