【私がこの動画をお薦めする理由】
サイバー兵器の問題点として、「サイバー兵器が攻撃用なのか防衛用なのか、他国にはわからない」というものがあります。サイバー攻撃に宣戦布告は必要ありません。従来の軍事兵器とは異なり、姿が見えず、水面下での攻防が続くので、半永続的に続く恐れがあります。攻撃者の特定は困難です。
攻撃者は、仮想敵国だけとはいえません。クラッカー(個人/集団)の場合もあり得るのです。国家機密だけが攻撃対象ではなく、個人情報や株式市場なども対象となるでしょう。
サイバー兵器が主流になると、直接の武力衝突は減るのではないか、と考えてしまいますが、サイバー兵器によって、逆に誘発されてしまうのではないでしょうか。
サイバー攻撃を考えるときには、「国家による攻撃」と「クラッカーによる攻撃」を分ける必要があります。後者はともかくも、前者は未然に防げるはずです。サイバー空間での諜報活動は国家にとって欠かせないものになってきています。ですが、度がすぎると、戦争のトリガーになることも意識しておかなければなりませんし、武器を使わない戦争もあるのだという意識を持つべきだと思います。
【印象に残った英語表現】
So nations may live under the threat of what Nobel Prize winner Thomas Schelling called the "reciprocal fear of surprise attack," as I don't know if my neighbor is about to attack me or not — I may never know — so I might take the upper hand and attack first.
「国家は、ノーベル賞受賞者のトマス・シェリングが「奇襲の相互恐怖」と名付けた脅威の下に存在しているのでしょう。隣国が攻めてくるかどうかは、知ることはできませんから、思い切って先制攻撃を仕掛けるのです。」
先制攻撃に対する恐怖心から生じる「やられる前にやってしまえ!」という心理は、今も昔も変わっていませんね。
【投稿者】
MiNa
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