Friday, December 16, 2016

Oscar Schwartz: Can a computer write poetry?


http://www.ted.com/talks/oscar_schwartz_can_a_computer_write_poetry?utm_source=tedcomshare&utm_medium=referral&utm_campaign=tedspread

[私がこの動画をおすすめする理由]

人工知能(AI)は創造的なはたらきをすることができるか?この答えは何だと思いますか。私自身はNOだと思っていましたが、このプレゼンの中では実際に詩人による作品とコンピュータが書いた(という表現が正しいのかはわかりませんが)をどちらがどちらによるものか明かさずに聴衆に尋ねています。わたしの英語力では構成されており意味がまとまっているものはそれなりに詩に思えてしまうのですが、ネイティブスピーカー達の意見も割れているのが驚きです。実際に、コンピュータが書いた詩を、「人間が書いた」と大多数の聴衆が答えたものもありました。Oscarはコンピュータは「教える人の考えを反映する鏡」と表現していますが、教える人(データ)の数がもっと膨大で複雑になっていったら、その分析や再構築がより精密になっていったら人間との関係はどのようなものになるのだろう、と少し不安にもなります。


[印象的な英語表現]

For some reason, we associate poetry with being human. So that when we ask, "Can a computer write poetry?" we're also asking, "What does it mean to be human and how do we put boundaries around this category? How do we say who or what can be part of this category?"

(どういうわけか私たちは詩を書くことと人間であることを結び付けています。だから「コンピュータに詩は書けるか」と 疑問に思った時には 「何が人間たらしめるのか?人間以外とはどう線引きするか? どうすればそれが人間だと言い切れるのか」と考えるのです。)

詩と聞いて、そんな創造的なことはコンピュータにはできないだろうとすぐに考えてしまいましたが、それはわたしの思う「人間らしさ」の一部にすぎないのだとはっとしました。


[投稿者]
きゅー




【私がこの動画をお薦めする理由】
 コンピュータは詩を書けるでしょうか?詩は古くから存在し、かなりの才能がないと上手い詩はよめないというイメージがあるかもしれません。答えを言ってしまえばこの最初の問いの答えはYesです。コンピュータは詩を書くことができます。どんな詩を書くかは動画を見て確認してみてください。この二つの詩のどちらが人間によって書かれたものでしょう?というクイズが三題出題されます。私は英詩の知識はほとんどありませんが、どの問題においても迷ってしまうほど、コンピュータの書く詩はよくできていると感じました。
 プレゼンターである詩人のOscarさんはなぜコンピュータの書く詩は人間的なのか、という問いを投げかけます。詩を書いているコンピュータの中には言葉の意味を全く理解しないまま、並べ替えて人間並みの詩を作るものもあります。人工知能とは何なのか、人間みたいなコンピュータは作れるのか、今、この時代によく当てはまった内容です。
現在「コミュニケーション能力と英語教育」の授業でコンピュータや人工知能のお話も少しですが聞いているので、じっくり考えながらこの動画を見ることができました。

【印象的な英語表現】
The language is just raw material.
(言語は単なる素材でしかありません。)
rawを使って表現しているのが印象的でした。意味がわかっていなくても言語を使えるコンピュータの話を受けての一文です。
It simply means that the category of the human is unstable.
(人間か否かという線引きはあいまいなのです。)
人間のカテゴリーは不安定である、というこの一文を見て、「人間は人間だろう」と思ってしまいそうですが、この動画を見ているとこの一文が正しいと思えてきます。語彙ではなく、意味の面で印象的でした。
But what we've seen just now is that the human is not a scientific fact, that it's an ever-shifting, concatenating idea and one that changes over time.
(しかしお分かりのように人間は科学的事実などではありません。絶え間なく変化し続け、思考を重ねる概念なのです。いつまでも同じ「モノ」ではないのです。)
科学的事実ではなく、概念である。という表現に少し理解するのに時間がかかりましたが、コンピュータと比較していると考えるとわかったような気がします。

【投稿者】
ちび




【私がこの動画をお薦めする理由】

 近年のコンピュータの発展は著しく、特に最近は人工知能(AI)は、人間にどれだけ近づけるのか、ということがよく話題になっています。このような疑問に対する答えを出すための1つの問いが、この動画のタイトルになっている、「コンピュータは詩を書くことができるのか」という問いです。

 この動画では、2つずつ3組の詩が紹介されます。それぞれ、1つは人間が、もう1つはコンピュータが書いており、それらを峻別することは難しく、動画内でスピーチを聞いている方々の意見も割れていました。

 これは、コンピュータってすごいね、という話では終わりません。コンピュータの書いた詩のどんなところが、人間らしさを生み出しているのでしょうか。人間らしさとはなんでしょう。これは、コンピュータ科学についての動画のようで、人間らしさを問う哲学の動画です。 ところで、スピーチをしているSchwartzさんはオーストラリアの方で、特徴的な発音をされています。例えば、takeの発音が/taik/となっており、オーストラリア英語に触れる機会の少なかった私には新鮮でした。


 【印象的な英語表現】

This has led me to understand that the human is not a cold, hard fact. Rather, it is something that's constructed with our opinions and something that changes over time.

  人間らしさとは変化するものだ、決して固定された概念ではない、ということを、他の箇所では”unstable”という語も使ってSchwartzさんは表現されているのですが、こちらではnot a cold, hard factと表現しています。hardunstableに近い変化しにくいことを表現していると思いますが、coldというのは命のないものを思わせ、人間らしさの変化する様子が、生き物のようであるほどのように思われました。

 また、現在受講しています「コミュニケーション能力と英語教育」の講義において、意味とは変化するものである、ということについて考えていました。そんなときにこの動画で「『人間らしさ』とは人々の語りによって変化していくものだ」と話されていたことに感銘を覚えずにはいられませんでした。

 【投稿者】
coli
 

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