Monday, December 12, 2016

Sal Khan : Let’s teach for mastery - not test scores

https://www.ted.com/talks/sal_khan_let_s_teach_for_mastery_not_test_scores


【私がこの動画をおすすめする理由】
 同じ年齢の集団を「学年」としてまとめ、同じ教材を使った学習を同じスピードで進めていくアメリカの教育の穴について、発表者のSal Khanさんは指摘しています。しかし私は日本の教育にも同じことが言えるのではないかと考えました。学力の差がある集団をあえてレベルごとに分けず学年全体で学習を進めていくことで、一見生徒間の差異を感じさせないように思われるこのスタイル。しかし実際は全く逆なのではないでしょうか。教室内の学力差は不可避ですが、Salさんが述べているように躓きを残したまま不安定な土台の上に高度な知識や技能を積み上げても、学習への好感は下がり、いわゆる「落ちこぼれ」を自覚してしまう生徒が出で来てしまいます。では、これらの問題はどのように解決すればよいのでしょうか。

【印象的な英語表現】
 And this isn't even just a "nice to have." 
「それはもっとけばいいというものではありません」
 Nice to haveと中学1年生で習う単語と文法で、こんなにこなれた使い方ができるのだと思い、取り上げてみました。

【投稿者】
はる



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[私がこの動画をおすすめする理由]

学校で、みんなが”発達段階の平均”という同じペースで学ぶことはどうしても難しい部分があります。それは仕方のないことにも思えますが、Sal Khanが示す「習得」という教育の方針は教育に携わる人にとっての大きなヒントになると思いました。彼は今の教育を、家を建てることに例えて、完全でない基礎の上に1階を建て、2階、3階と建て進めていくようなものだと訴えています。いつかどこかで崩壊してしまう、と。わたしにとって斬新だったのは、たとえ95%理解していたとしても残りの5%を取り残しているという意外な事実です。この5%を繰り返していくことで、もっとできるはずの可能性を失っているのです。全部を丁寧にひとつひとつ積み重ねていけばもっとできる。彼はインターネットを使って教材と質問、ディスカッションの場を提供していますが、私はこのアイデアをどうやって生かすことができるだろう、とワクワクしてしまう動画です


 [印象的な英語表現]

They thought they didn't have the math gene.
(彼らは数学に向いていないと思うのです。)

gene(遺伝子)という言葉を、「向いていない」という意味を表現しているのが印象的でした。geneと表現するからこそ、この短い1文で「何をやっても自分は数学ができるようにならない。生まれついて苦手なのだから」というニュアンスが伝わってきました。


[投稿者]
きゅー
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[私がこの動画をお勧めする理由]
このプレゼンターは、学習のプロセスで知識に穴が開いたまま次の段階へ進んでしまう一般的な教育法を否定し、一人一人の生徒に合わせて進度を変えながら穴を作らないようにする完全習得学習を主張している。コンピューターが発展している現代ではその学習が可能なのではないかと考えてているからだ。教育論を語る内に社会論につながり、仕事が機械に奪われていく危険性を孕む現在、私たちがどのように行動するべきか示唆する内容となっている。

[印象的な英語表現]
they thought they didn't have the math gene.
彼らは数学の才能がないと思ったという意味だが、それが「数学の遺伝子」と表現されているところが面白いと思った。

[投稿者]
のん
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【私がこの動画をお薦めする理由】
 特に数学に多いのかもしれませんが,一回授業で躓くと,次の授業がついていけない,という経験は私にもよくありました。クラスのテストの成績が悪いと,毎週の小テストを課したり,点数が一定水準を満たない生徒には再テストが課せられたりします。そこで,有名な,カーンアカデミーの創設者であるサルマン・カーンが,点数重視の世界の教育の在り方を問いただします。今の教育の実態を,家を建てることに例えて話しているのですが,それがとても分かりやすかったです。授業についていけずに落ちこぼれる生徒をなくすにはどうしたらいいのでしょうか。

【印象的な英語表現】
I didn't know 25 percent of the more foundational thing, and now I'm being pushed to the more advanced thing.

基本の25%が理解できていなくても,さらに高度な内容へと「進まされる」,という強制性のあるニュアンスをpushを用いて,押し込む,といった雰囲気を出しているのが印象的でした。

【投稿者】

 あーちゃん

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【私がこの動画をお薦めする理由】
武道において,白帯の技の練習をした後に黄色帯の練習を始める。そうして黒帯へと進んでいく。これと同じようなステップアップ方式が教育現場でも行われていると言えるでしょうか?私は教育現場ではこのような積み上げ方式で行われていたと信じていましたが,この動画をみて,それは間違いであったと気づきました。どうしてこの積み上げ方式が学校教育で成り立っていないのか,またその問題を解決するにはどうすればいいのか,彼はとても現実的な方法を示してくれています。教育に関わる人には特に見ていただきたい内容です。

【印象的な英語表現】
And at first, those comments were just simple thank-yous.

少し本編からは外れる内容ですが,Youtubeに数学の動画をあげていた初期のコメントを紹介しています。”Thank you”が名詞的用法として用いられているのは初めて見ました。

【投稿者】

ヤマダンガーZ



【私がこの動画をおすすめする理由】
 未完成の土台の上に家を作ってはならないのと同じように、生徒が理解に穴のある状態でさらに高度なことを教えてはならない、とプレゼンターは言います。そして彼は、生徒の自信を失くさせる今の教育から、「完全習得型学習」へと移行するべきだと宣言しています。このやり方は100年前から提示されているらしいのですが、当時拡大は不可能だとされたそうです。しかし、今はインターネットも普及し、オンデマンド・ビデオや生徒に合わせた適応型の練習問題が豊富に揃っています。それらを活用し、生徒にやり抜く力と主体的に勉強をする姿勢を身につけることを目指す彼のスピーチは、とても力強さに溢れています。

【印象的な英語表現】
We were artificially constraining how long we had to something, pretty much ensuring a variable outcome, and we took the trouble of inspecting and identifying those gaps, but we built right on top of it.
(やるのにかける時間を人為的に制限することで、結果に出来・不出来を出しています。そしてわざわざ検査の手間をかけて欠陥を見つけたのに、そのまま積み上げていきます。)

 これは、プレゼンターが学校でテストをして成績を出すことを家の建築に例えて言った言葉です。家の土台をつくる際に、欠陥が見つかってもそのまま一階、二階をつくっていくと、三階にたどり着いたことにはその家は崩れてしまう。それは、生徒がテストで出来なかったところが明らかになったにも関わらず、その穴を埋めずにさらに高度なことを教師が教えることと同じだと彼は言っています。

【投稿者】
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どらみ

【私がこの動画をお勧めする理由】
 今の学校の授業→宿題→授業→宿題・・・→テストというスタイルが抱えている根本的な問題と、理想の学校像をについて、様々な分かりやすいたとえを用いて話をしてくれています。この中では数学をベースにして話が進んでいますが、もちろん理想などに関しては英語科も同じことがいえると思うので忘れてはいけないことだと思います。
【印象的な英語表現】
all of a sudden, while you're building the third floor, the whole structure collapses.
[突然3階を建設中に全体が崩壊するのです]
この表現は今の学校のサイクルを続けたらどうなるのかを建物の建設という話をたとえに出して説明する中の一節です。足場がしっかりしていないとその場では大丈夫そうでもいつかは崩壊するということは勉強でよくあることだと思うのでしっかりと胸にとどめておかなといけない内容です。
【投稿者】迷子の子猫


【私がこの動画をお薦めする理由】
この動画を見て改めて気づいたことは、たとえ「A」といういい成績をとったとしても、必ずしもその人は100%その内容を理解しているわけではなく、成績に満足し、ほんの少しのわからない部分を見逃し、その見逃しが後になってあだとなり、応用問題などの対応できなくなる。つまり、基礎の大切さを考えさせられる内容になっています。今の教育の問題点も取り扱っているので教育に興味がある人には特におすすめです。

【印象的な英語表現】
But what was really broken was the process.(しかし本当に問題があるのはプロセスそのものなのです。)
 基礎の大切さを一文で知れる表現になっていて、この文章の一番言いたいことが詰まっていると思うから。また、問題があるを「problem」ではなく「broken」という表現を使っていて面白いなと思いました。

【投稿者の名前】
A.S



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【私がこの動画をお薦めする理由】
 いずれ教師になろうとする私たちにとって重要なものの一つは教え方です。この動画では従来のようなわからないところがあっても先に進むという教え方ではなく、「完全習得」を勧めています。この「完全習得」を実現するにはどうしたら良いかなど、これから教師をやっていく上で必要になることを教えてくれます。

【印象的な英語表現】
Even the A student, what was the five percent they didn't know? というフレーズがありました。テストの成績で理解の程度を図る教育システムの中で生きていましたが、正直点数が良ければいいという考えで、このフレーズにあるように、95点をとった人でもその残りの5パーセントは理解できていないという考えは抱いたことがありませんでした。現在の教育システムはそれを無視して進んでいるのではないかととても考えさせられました。

 And this isn't even just a "nice to have."  というフレーズも気になりました。「もっとけばいいというわけでわない」という訳になりますが、このような簡単な英語で表現されているのが面白いと感じました。


【投稿者】K

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