Saturday, May 9, 2015

Old books reborn as art : Brian Dettmer




https://www.ted.com/talks/brian_dettmer_old_books_reborn_as_intricate_art

【私がこの動画をお薦めする理由】

 「本は読むもの」 - 本は何のために発明されたのか。この問いに対して世界中の誰もがそう答えるでしょう。もちろんこれが正答で、本は色々な出来事や物語や思想が記録されたものを、印刷技術を通して万人に広げていくことを目的に発明されたものです。本には様々な種類のものがあります。小説、歴史書、辞書、美術書、雑誌... そのどれもがもともと「読むこと」を想定して生み出されたものです。普通「読むこと」以外の使用方法が存在することを疑うことすらしないと思います。では、本当にそうでしょうか?この動画ではその答えの一つを教えてくれます。

 Brian Dettmerは芸術家ですが、絵を書いたり写真を撮ったりするわけではありません。彼は本を切ったり掘ったりして一つの作品を作り上げます。本を「読む」以外の方法で利用して、一つの芸術として本に新たな命を吹き込んだものが彼の作品なのです。彼が作る作品は主に辞書や百科事典といった分厚い書籍を使用したものが多いのですが、それぞれの作品がその本の中身の特徴やイメージをうまく引き出すように表現されており、絵画や彫刻といった諸芸術作品とは異なったアプローチで世界を表現しています。彼はデジタル化の進む世界において、新しい形を与えることで本を構成まで生き残らせようとしています。これも書籍を後の時代に残す一つの方法なのでしょうか。本を切ったり掘ったりすることに関しては私自身抵抗がありますが、この突飛なアプローチの方法には感動しました。

【印象に残った英語表現】

We're sort of creating images when we're reading text, and when we're looking at an image, we actually use  language in order to understand what we're looking at.

Braian Dettmer さんの本の作品も一見異質なものと捉えられるかもしれませんが、本を読んだときに私たちが思い描くイメージを人為的に形にしたものと考えれば、このような作品が生まれることは必然であるかもしれません。また逆も然りで、頭に思い浮かべることを記したものが本なので、彼は言うなればこのイメージと言語の双方向のつながりをあえて形にした、新しく、それでいて原点回帰している芸術家なのかもしれません。

【投稿者】

Yuto

No comments:

Post a Comment