Tuesday, October 28, 2014

Ziyah Gafic:Everyday objects, tragic histories



http://www.ted.com/talks/ziyah_gafic_everyday_objects_tragic_histories?language=en

【私がこの動画をお薦めする理由】

 時計、鍵、クシ、メガネ。このような日用品を普段どのような物として捉えているでしょうか。少なくとも、写真に撮って収めておくような物ではありません。
 しかし彼はこのようなものを写真に撮っています。というのも実は、それらの日用品はボスニア戦争で集団虐殺の対象となった人々が最後まで所有していた物なのです。まだ戦争や内戦が行われている国や地域もありますが、戦争を知らない若い世代が増えてきた今、戦争が行われてきた事実を風化させたりその犠牲者が忘れられたりしないように、彼は写真家として人々が生きた証拠を残そうとしています。

【印象的な英語表現】

 Genocide is not only about the killing; it is about the denied identity.
 集団虐殺はただの殺人ではなく、固有性の否定である。
 人々が生きた証として写真を残そうとしている彼の、戦争や殺戮への考え方が伝わります。

【投稿者】
りんりん



[私がこの動画をお薦めする理由]
戦争による犠牲者が最後に身につけていたもの、それが個人を特定する唯一の証拠品となります。それは時計であったり、歯ブラシであったり、私達が日常で使用しているものばかりです。Ziyah Gaficが撮影した写真からは犠牲者が自分の死を本当に予期していなかったことがひしひしと伝わってきます。罪のない人々までもを殺してしまう戦争の悲惨さがよく伝わってくる動画です。

[印象的な英語表現]
Genocide is not only about the killing; it is about the denied identity.
集団虐殺はただ人々を殺すことではなく、その集団を消すことによって、彼らの宗教、政治、財産すべてを消し去り、さらには彼らが存在していたことさえ否定してしまうものなのだということが強調されている一文だと思いました。

[投稿者]  みん


 
【私がこの動画をお薦めする理由】
 これはボスニアの大虐殺の犠牲者たちの遺留品の話です。この話を聞いて、ホロコーストのことを思い出しました。私は春にアウシュヴィッツを訪れました。ガス室に送られた人。囚人服を着せられ、過酷な労働によって命を落とした人。アウシュヴィッツでは約150万の人々が犠牲になったと言われています。彼らは収容所でゴミのような扱いをされ、身の回り品どころか、名前まで奪われ、世界に存在しないものとされました。犠牲者の遺留品がかつての収容棟の中に展示されていました。眼鏡、靴、くし、鞄、髪の毛…。どれも山のように積み重なっていました。それらは一見ひとつの塊のように見えますが、それをひとりひとりの人のものだったということを思うとやりきれない気持ちになりました。「ホロコースト」なんて起きなかったと歴史を否定する人もいます。彼らに立ち向かうためにもこれらの遺留品を、「証拠」として残す重要性を強く感じました。

【印象的な英語表現】
"These items are the last testament to the identity of the victims, the last permanent reminder that these people ever existed."

やがて薄れてしまう記憶よりも残さなくてはならないのがこれらの遺留品なのだと感じました



【投稿者】
リリー

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