[私がこの動画を薦める理由]
一昨年、東京都渋谷区が同性パートナーシップを容認する条例が全国で初めて発布されたのを皮切りに、今LGBT(Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender)問題は性に対して消極的な日本でもホットな話題となっています。メディアの恩恵を受けてか世間の性的マイノリティーに対する理解も進んできているようです。しかし一方で、彼女(元は男の子)のように性同一性障害のために学校でいじめを受けることも珍しくありません。
皆さん、思い出してください。中学生、高校生の頃制服のスカートを履くことを嫌がっていた子はいませんでしたか?坊主にすることを拒否した子はいませんでしたか?林間学校や修学旅行でみんなと一緒にお風呂に入るのを嫌だと言った子はいませんでしたか?
性教育をまるで腫れ物のように扱う日本の学校教育は、性というものが学生たちのアイデンティティを形作るのにどれほど大きな役割を果たしているか忘れてしまっているようです。
この動画の中の少女の勇気ある訴えを真摯に受け止めてほしい、私は動画を見る人たちにそう願っています。
[印象に残った英語表現]
“I felt so stupid. Like a freak. Like a misfit.”
「自分がすごく馬鹿みたいに思えた。まるで変人みたいだった。まるではみ出しものみたいだった。」
中学生でも分かるような簡単な英語のメッセージの中で、唯一私が引っかかった言葉です。自分が周りと何だか違うと思いながらも、自分がいったい女なのか男なのかわからず苦しんだ彼女。ワンピースを着、ハイヒールを履いて入った店で受けたひどい扱いに傷ついた彼女のこの言葉は、当時の彼女がトランスジェンダーの存在を知らなかったために自己否定に陥ってしまったことを示しています。
[投稿者]
AZM
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